冷え性の原因と対処法を管理栄養士が解説!
朝晩がぐっと冷え込む季節、手足がひんやりしてつらい…そんな冷え性に悩んでいませんか?
実は、冷え性はちょっとした生活習慣と食事の見直しで改善できます。
今回は、管理栄養士でありNPO法人女性ウェルネス食推進機構 理事長の伊達友美先生に、今日からできる温活習慣・冷え性改善に効果的な食べ物・体を温める食事法を教えていただきました。
ダイエットが冷え性の原因だった
Q:冷え性になる主な原因は何でしょうか。
A:カロリー不足が冷えのモト!
体が冷えるのは、「熱エネルギーを作るための栄養が足りていない」のが原因。熱エネルギーとは、つまりkcal(カロリー)です。
ボディラインを気にして、できるだけカロリーを控えているという女性は多いもの。でも、カロリーは太るかヤセるかを決める数値(単位)ではありません。熱をしっかりつくるものが高カロリーで、熱を少ししかつくらないものが低カロリーなのです。
味噌汁は毎食摂りたい。ずっと座っているのはNG
Q:食事面・生活面で意識するとよいことはありますか。
A:ごはんと味噌汁が理想型!
冷えを改善するためには、熱をつくるモトをしっかり食べることが重要。体を芯から温めて代謝アップしたいなら、できるだけ温かいものを摂るようにしましょう。
飲み物では、HOTドリンクは基本ですが、食事は「温かいごはんと味噌汁」の組み合わせが理想的です。お弁当を食べる時も、できるだけインスタントの味噌汁をプラスするようにしましょう。
生活面で気をつけたいのは、「じっとしていること!」。少しでも体を動かせば、血流がよくなって、冷えも改善します。座っている時でも、足の指を動かしたり、呼吸を深くするようにして、足先や内臓の血流をアップしましょう。

▲調理実習の料理
朝からヨーグルトは体が冷える原因に。
Q:学生が取り入れやすい簡単な対策があれば教えてください。
A:冷やすものは控える
体を冷やす飲み物や食べ物はできるだけ控えて。
朝食のヨーグルトはNG。食べるなら昼食の後など、体温が上がって温まっている時間に。
また、生野菜は冷えやすいのでサラダランチも気をつけて。食べたい時は、ノンオイルドレッシングはNG。マヨネーズやオイルを含むドレッシングをかけて食べましょう。
主食はパンや麺類よりも、「ごはん(白米)」を選ぶようにしましょう。サンドイッチより、おにぎりを。

▲調理実習の料理
お風呂で頑張って汗をかかない!
Q:「これは避けた方がよい」という習慣があれば教えてください。
A:運動やお風呂で汗をかくのはNG
体が冷えている人ほど、HOTヨガや岩盤浴、半身浴などで頑張って汗をかこうとします。でも、「汗は体を涼しくするためにかく」ものです。
寒い季節&冷えが気になる人は、汗をかくような運動や入浴法などは控えましょう。体が少し温まってきたなと思ったら、そこでやめるのがベストです。
「心もうるおす管理栄養士」伊達友美先生 監修

管理栄養士、NPO法人女性ウェルネス食推進機構 理事長、戸板女子短期大学 客員教授。
これまでに『食べてきれいにやせる』(幻冬舎)、『女性の不調は「油プラス」でよくなる』(青春出版社)をはじめとした 60冊以上の著書 を刊行し、女性の健康と美容に関する情報を幅広く発信しています。
10代の頃からダイエットとリバウンドを繰り返し、摂食障害を経験。30代後半に「足りない栄養を補う」という“プラス栄養”の考え方に出会い、実践したことで、25kgの減量と長年のニキビ肌改善を達成しました。その後は体重・体型を安定して維持し続けています。
自身の経験を基に、「食べてやせる」を可能にする プラス栄養メソッド® を提唱。メリハリのあるボディラインづくり、美肌、アンチエイジングを叶える食事カウンセリングを32年間にわたり行い、多くの女性の心と体に寄り添ってきました。メディア出演や講演も多数行い、ウェルネスの普及に貢献しています。
本記事について
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