食生活の乱れは、本当に高校生だけの責任か
「食」から自己肯定感と未来を支える、新しい家庭科教育
朝食をとらない。SNSで見た極端なダイエットを試す。自分の身体に自信が持てない。
いま、高校生の「食」をめぐる問題は、単なる栄養不足や生活習慣の乱れではありません。その背景には、容姿へのプレッシャー、自己肯定感の低下、メンタルヘルスなど、現代の若者が抱える複雑な課題があります。
食を本人の「自己管理」だけに委ねてよいのでしょうか。
戸板女子短期大学は2026年8月1日(土)、三田キャンパスにて、高等学校の先生方を対象とした特別イベント
『「食べる」が変わると、生徒が変わる? ~ビューティ・メンタル・ウェルビーイングに基づく新しい家庭科教育~』
を開催しました。
当日は家庭科教員をはじめ、生徒指導や進路指導を担当する先生方も多数参加。「食」を教科の枠にとどめず、生徒の自己肯定感やキャリア形成につながるテーマとして捉え直しました。
「食べること」は、生き方を選ぶ力になる

第1部では、管理栄養士・美容食研究家で、本学客員教授の伊達友美先生が登壇しました。
高校生の食習慣と自己肯定感、SNS上の美容・ダイエット情報が心身に及ぼす影響、美容や健康を家庭科教育の中でどう伝えるかについて、現代の高校生を取り巻く実情を踏まえて講演しました。
食べることは、単に栄養を摂取する行為ではありません。自分の身体を大切にし、情報を見極め、自分らしい選択をするための土台です。
食は、ビューティ、メンタルヘルス、ウェルビーイング、さらには将来のキャリアにもつながっている――。これからの家庭科教育の可能性を考える機会となりました。
調理師・パティシエ・栄養士だけではない、新しい食の学びとキャリア
第2部では、戸板女子短期大学が展開する新しい食の学びと企業や地域と連携して取り組んできたフード系PBL(課題解決型学習)の成果を発表しました。

戸板女子短期大学 国際コミュニケーション学科のフードモデルは、食を「つくる」だけでなく、商品開発やマーケティング、情報発信、企業の課題解決まで幅広く学ぶことができます。企業や地域と連携した実践的な授業を通して企画力や発信力を磨き、「食が好き」という気持ちを多彩なキャリアへつなげる、新しい食の学びをお伝えしました。
採用の現場が語る、戸板生の強み
また、日頃より本学学生の就職でお世話になっている株式会社叙々苑から、人事部長の谷本様をお招きしました。

企業から見た本学学生の魅力や、就職後に活躍する卒業生の姿についてお話しいただきました。
企業が求めているのは、知識や資格だけではありません。相手を思いやる力、自ら考えて動く力、周囲と協働する力、そして学び続ける姿勢です。
採用現場からのリアルな声は、参加した高校の先生方にとって、生徒の進路指導やキャリア教育を考える貴重な機会となりました。
商品開発と企業の課題解決を、圧倒的なスピードで。Z世代女子たちの実践力
続いて、学生が企業や地域と連携して取り組んだフード系PBL(課題解決型学習)を各ブースで紹介。商品開発の背景や試作の過程、プロジェクトを通じて得た学びを、学生自身の言葉で発表しました。


学生たちが挑んでいるのは、単なる授業内の企画ではありません。企業が抱えるリアルな課題と向き合い、市場やターゲットを分析し、アイデアを形にして、実際の商品開発へつなげる実践的なプロジェクトです。
企業との打ち合わせ、企画提案、試作、検証、改善を短期間で繰り返す。Z世代ならではの感性と消費者目線、SNS時代のトレンドを捉える力を武器に、リアルな商品開発と企業の課題解決を同時に、圧倒的なスピード感で進めていきます。
各ブースでの発表では、商品開発の背景や企画の狙い、企業とのやり取り、試作と改善の過程、直面した課題について、学生自身の言葉で紹介しました。
社会には、教科書通りの正解がありません。企業のニーズを捉え、仲間と意見を交わし、失敗から学び、限られた時間の中でより良い答えを生み出す。こうした経験を通して、学生たちは企画力、課題解決力、コミュニケーション力、そしてアイデアを実行に移す力を身につけています。
「学生だから、ここまで」ではなく、「学生だからこそ、生み出せる価値がある」。
Z世代女子たちの柔軟な発想と行動力が、企業に新たな視点をもたらし、社会を動かす力へと変わっています。



参加された高校の先生方からは、学生の取り組みや今後の活躍に対する温かな応援の言葉もいただきました。食を切り口に、家庭科教育や探究学習、進路指導の可能性を共有する有意義な機会となりました。



お土産には叙々苑さんにご用意いただいた、焼肉弁当をお持ち帰りいただきました。


「食」から、生徒の未来を変えていく
食生活、容姿への不安、自己肯定感、メンタルヘルス、進路、就職。一見別々に見える課題は、高校生の日常の中でつながっています。
「食べる」が変われば、身体との向き合い方が変わる。
自分へのまなざしが変われば、未来を選ぶ力も変わっていく。
戸板女子短期大学は、食と健康、美容、ウェルビーイング、産学連携、キャリア教育を結びつけながら、学生が自分らしく社会へ踏み出すための教育をこれからも追究していきます。
戸板女子短期大学国際コミュニケーション学科フードモデルの特色や企業との取り組みをご理解いただき、ぜひとも生徒様への進路指導に役立てていただけましたら幸いでございます。
高校教員のみなさま、ご参加ありがとうございました。
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この記事に関するお問い合わせは
戸板女子短期大学 広報部まで
TEL 03-3451-8383
