2020年度 戸板女子短期大学 進路進路・就職活動振り返り調査について

IR室 中村素行さん

戸板女子短期大学では、2021年1月21日(木)学科ゼミナール授業の中で、GoogleFormを活用しアンケート調査を行い、学生の2年間の成長に関して、キャリアセンター及び各ツールの活用状況から進路・就職活動の振り返りを行いました。

⚫ 調査対象:全学科2年生
⚫ 実施方法:Google Form による WEB アンケート
⚫ 実施期間:2021年1月21日(木) 学科ゼミナール
⚫ 回答率:93.8%(対象者 464人・回答者 435人)

考 察

・キャリアNavi(就職状況提供サイト)、キャリアWEB(就職マニュアル提供サイト)の周知・活用を推進していく
・キャリア利用参加は、①面談 ②履歴書添削 ③キャリアNavi ④面接練習が多い
・キャリアNaviは、相談予約、求人票・企業紹介、先輩の体験談検索、セミナーの申込が多い
・キャリアWEBは、①履歴書の書き方 ②エントリーシートの書く前のヒント ③面接対策 ④電話のかけ方・メールの出し方が多い
・求人ダイジェスト配信は、半数以上が評価
・キャリアセンターへの要望として、①個別相談予約 ②書類添削予約 ③面接練習予約 ④学内企業説明会が多い
・約8割以上の学生がキャリアセンターの面談は役だったとの評価から、一人一人に丁寧な就職指導が評価されていることがわかった
・約8割の学生が、自身の目標・成長に対して達成感を持っていることが分かった
・キャリアNaviの活用促進が、さらに重要であることが分かった

キャリアセンターでよく利用したものは何ですか?

「利用/参加したもの」については、①進路相談/ステップアップ面談(364人)、②書類・履歴書添削(289人)、③キャリアNavi(248人)が多く、次いで④面接練習(219人)、⑤学内業界セミナー(207人)と学生利用の重要項目がわかった。なお、お昼時間のZOOMは1人という結果から、あまり利用/参加につながらないことが分かった。

 

 

キャリアセンターで役に立った支援を教えてください。

「役立った支援」については、①進路相談/ステップアップ面談(323人)、②書類・履歴書添削(262人)、③面接練習(195人)、④学内業界セミナー(135人)、⑤求人ダイジェストの定期配信(108人)となり積極的なプッシュ型の就職情報提供は大切であることがわかる。

 

キャリアNaviでよく利用したものは何ですか?

「キャリアNaviの利用」については、433人の学生から①「相談予約」295人、②「求人票・企業検索」214人、③「体験談検索」180人④「学内セミナー申込」134人となっており、学生の利用重点項目がわかった。

 

キャリアWEBで役に立ったコンテンツを教えてください。

「キャリアWEB」では、①「応募マニュアル」のニーズが高い(履歴書の書き方204人、履歴書・ESを書く前のヒント181人、電話のかけ方/メールの出し方136人など)なお、「役立った支援」でのキャリアWEBの評価が低いことは何故だろう?就職の最初の段階での情報だから印象が弱いのかもしれない。

 

キャリアWEBであったらよいもの、もっと充実してほしいコンテンツは?

また「キャリアWEBであったらよいもの、もっと充実してほしいコンテンツ」については、「面接について」224人であるが、どこををもっと充実させたらよいのか?既に動画「面接対策」も掲載しており面接質問集もあるため、より具体的なニーズを探る必要もありそうだ。

 

毎週配信の求人ダイジェストを見ていましたか?

「求人ダイジェスト」は、「役に立った/見ていた」が244人、「配信を知らなかった/見ていなかった」79人、「配信は知っていが、見ていなかった」110人をいかに「見るようにするか」が重点管理事項といえる。

 

キャリアセンター支援で充実・実施回収を増やしてほしいものは?

「キャリアセンターの支援で充実・実施回数を増やしてほしいもの」については、①「個別相談の予約」251人(64.5%)、②「書類添削の予約」137人(35.2%)、③「面接練習の予約」133人(34.2%)のなっており、「学内企業説明会」92人(23.7%)と比較し、個人対応を望んでいることがわかる。

 

この2年間の、自分の目標や成長に対しての達成度はどのくらいですか?

「とてもよくできた」との回答が24.6%、「どちらかというとできた」との回答が53.3%で77.9%と約8割の学生が達成感を持ったようだ。

 

キャリアNavi「進路登録」に、定期的に「計画」や「振り返り」の入力、修正をしていましたか?

「とてもよくしていた」が5.1%、「どちらかというとしていた」は、20.7%。約25%程度がキャリアNaviの登録・計画・修正を行っており、「まったくしていなかった」が16.6%、「あまりしていなかった」が37.5%、約5割の学生が十分な活用ができていない状況がわかる。

 

2年間キャリアセンターでの面談は、自分の将来を考えるうえで役に立ちましたか?

「とても役立った」が49.4%と半数以上の学生が評価しており、「どちらかといえば役立った」35.9%までいれると約8割以上の学生からキャリアセンターの面談は役だったとの評価が得られた。なお、「どちらともいえない」が8.7%あり、この評価を今後どう改善するかがポイントだ。

(参考)

今年度は新型コロナウィルス感染症の影響で例年のように5回目まで面談することなく2019年10月5日~2020年2月末日までZOOM面談含め延べ357人となり、人数としては昨年度の88%実施となった。

 

入学から卒業までの2年間で「成長したこと」や「目標達成できたこと」は何ですか?(自由記述)

「入学当初は自分がなりたい職業は何となくしか決まっておらず、このままで本当に就職できるのか不安でしたが、自分が気になる授業を受けてみて自分にあう職業を見つけることができました。」(服飾芸術科2年生)

 

「この2年間で成長出来たことは、専門的な知識を戸板での学びを通じて身につけることができた。また2年間で数多くのプレゼンテーションをこなしてきたことで、以前よりも人前で話す力が成長したと思う。」(服飾芸術科2年生)

 

コミュニケーション力が上がったと思いました。学校でいろんな学科の生徒や先生と話をする機会があったこと、委員会活動や戸板フェスでの活動でいろんな人と関わることができたからだと思います。また、指導してくださった先生、助手さん方が親身に接してくださったことも大きいと思います。」(服飾芸術科2年生)

 

自分はどういう人間なのかをしっかり伝えることができるようになったと思います。最終的に、ここでいいかなという会社ではなく、ここにいきたいという会社に内定が決まり自分がいきたい就職先に決めることができました。」(食物栄養科2年生)

 

プレゼンの機会が多く、面接に行った際にハキハキ話せるようになり、成長したと思う。目標は様々なことに挑戦し、充実した生活を送るというものにしていたが、自己PRプレゼンや、学生会、実行委員など様々なことに挑戦し色々なことを学べたと思う。」(食物栄養科2年生)

 

目標達成できたことは、ずっと憧れていた「産学連携プロジェクトでのコラボ」と「入学式プレゼンのプレゼンター」になれたことです。産学は高校生の頃から、入学式プレゼンは自分の入学式の頃からずっと目標として目指していたことだったので、どちらも達成できて本当に良かったです。」(食物栄養科2年生)

 

自分から発言することができるようになったことは成長できた点だと思います。就職活動を満足する結果で終えることが出来たことが目標達成できたことだと思います。」(国際コミュニケーション学科2年生)

 

「特に就職活動を通して、自分の長所や短所は何なのか、これから自分は何を目標にして生きていくかなど、改めて自分のことについて振り返り、そして次に繋げることができる二年間だったと思います周りから信頼してもらえるような人に成長できたと思います。」(国際コミュニケーション学科2年生)

 

「短期留学や学生広報スタッフ「といたん」を経験して、人として成長できたと思います。多くの人々と関わることができ、就活もコロナウイルスの影響もあって希望する業界に就職はできませんでしたが、沢山相談に乗ってくださったり、多くのやさしさに触れる事が出来ました。ありがとうございました。」(国際コミュニケーション学科2年生)

 

短大事務局

IR室 中村素行さん

職員
IR室長 / 局長

いろいろと肩書が多いですが、社会との接点から、学生が様々なことを体験し学ぶ仕組みつくりを目標にしています。授業で専門分野や幅広い教養を学ぶ、課外活動で社会に通用するコンピテンシーを高めるということができる学校だと思っています。 広報学生スタッフ「Teamといたん」の活動、学生ボランティア組織「TOITAアンバサダー」、地域貢献を目指す「学生消防団」活動など進めています。