服飾芸術科1年生がエメ・ヴィベールで実習を行いました。

入試広報部 澁谷さん
「現場のプロから学ぶ」というテーマから、ブライダルの前期授業の総括と後期授業開始へ向けて、麹町エメ・ヴィベールで実習をいたしました。
実習先のエメ・ヴィベールは、麹町の閑静な住宅街にある瀟酒な建物。フォンテーヌブローの森にある一軒家のレストランのような佇まいとアンティーク家具が配置されたインテリアに学生はうっとり。石つくりの外観の印象と建物内部に入っての明るく開かれた印象とのギャップに驚かされます。外で建物をバックに記念撮影をしている方がいたり、モデルルームなどと勘違いして中に入ってきたりする方がいらっしゃるとのことでした。
小川先生から全体説明があり、急なご用事で出席できなかった安東先生からは、学生へのメッセージをいただきました。
現場のスタッフの方に案内され、学生は4グループに分かれて全館の見学をさせていただきました。普段は見られない厨房の中まで見せていただき、若月料理長からフルコースの案内をしてもらい、アミューズ(小前菜)の試食体験もさせていただきました。
  1. レストランサービス部門について
    レストランとは、「回復させる、元気にさせる」という意味であり、フランス革命以降、革命により職を失った宮廷料理人が市民にむけて店を開いたことから、一般に広がるきっかけとなったフランス発祥の言葉であること。プロトコール(マナー)についても手ほどきを受け、テーブルにおけるゲストとホストの位置関係、椅子の座り方など公式な場面で知っていると役に立つことを教えていただきました。また、最後に、レストランとウエディングは組織系統の図式が大きく異なり、より複雑、かつ、運営が難しいことも知りました。
  2. デザート試食
    エメ・ヴィベールは、フランス料理のミシュラン2つ星のレストラン。レストランウエディングの店でこれ以上の店は日本には無いという店です。その若月料理長、金井パティシェ他スタッフの皆さんが、私たちのために特別に作っていただいたデザートを堪能。盛りつけの美しさももとより、大変おいしくいただきました。
  3. フラワー部門について
    フラワーは、①植物の持つ生命力、②再生のイメージ、③香りの効能などを活かし、ウエディングセレモニーには欠かせない演出手段として大変重要な位置づけとのことでした。
    形と花材の側面から具体的な写真と事例でご説明いただきました。
    また、最後にワイヤリングの技術を使った実習もさせていただきました。
    花の管理は大変に気苦労が耐えないもので、その日の良い時間に花を開かせるには温度管理の徹底と本番で使用する花の2倍から3倍の花を準備しておく必要があることなど、表に現れない部分の工程をお聞きすることもできました。

  4. ウエディング部門

    ウエディングプランナーのお仕事について、本学卒業生の斉藤マネージャーから講義をしていただきました。
    プランナーの仕事は、大きく分けて①新規セールス(営業)と②ウエディングコーディネートの2つがあり、都内に約1,000会場ある競争相手に勝ち抜かねばならない厳しい世界であること。プランナーの仕事は、コーディネートの側面が大きく見られがちですが、広告宣伝、資料請求対応、見学・電話・メール対応、再来対応、来館後フォローなどの営業的側面が大変重要であること。また、施設設備などのハード面での演出と雰囲気やサービスなどの目に見えないものを伝えるソフト面が重要になってくることなど。さらに、プランナーが新郎新婦の二人にヒアリングし、提案することでさらにイメージを膨らます手助けをすることなど、プランナーの役割の重要性について学びました。
    最後に最新のウエディング演出である「ライブエンドロール」のDVDを見せていただきました。この演出は、式当日の様子を式の最後に出席者のお名前と二人からのサンクスメッセージをDVDの音楽と映像とともに流すというもので、まさに進行中のものが最後にダイジェスト版でみられる驚きは格別のものでした。知らないカップルのDVDであっても感動してしまいました。
    プログラムの最後は、学生からの質疑応答の時間に当てられました。やはり、ウエディングプランナーの仕事について質問が集中し、一番うれしかった点、苦労した点、やりがいなどの質問が挙がりました。
    斉藤マネージャーからは、当日の対応、新郎新婦へのメンタル面の気配り、万全の体制で進行管理をするなど、一生に一度のまつり事(人生に一度の生涯忘れることができないイベント)をお預かりするミスの許されない業務で大変プレッシャーの大きな仕事ですが、最後に新郎新婦の二人から感謝の気持ちをいただくことが何よりの喜びでもあり、この仕事のやりがいでもあることのお話をいただきました。

今日は、社会の第一線でご活躍されているプロの方々から直接お話をお伺いすることができ大変勉強になったと同時に、エメ・ヴィベールの皆さんの仕事に対するやりがい、誇りなどが伝わって来て、単に課外授業というよりも「なりたい自分」について考えるための貴重な時間をいただけたと思いました。 エメ・ヴィベールの支配人他スタッフの皆様、ありがとうございました。後期の実習(課外授業)が今から楽しみです。

 

 

入試広報部 澁谷さん

職員
入試・広報部

戸板女子短期大学 入試・広報部として、企画、デザイン、WEB、マーケティングを担当。Youtuber。 戸板女子短期大学のニュースや記事、田町や三田周辺の情報を得るために、いつもアンテナを張り巡らして集めています。