夏の疲れを癒す

食物栄養かわらばん

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入試・広報部

2005年度9月号 「夏の疲れを癒す」

夏は、むき出しの太陽とのお付き合いの時。この間、植物は太陽のエネルギーを十分に吸収して、たくさんの恵みを造りだしています。私たちはといえば、暑い太陽の言いなりとなり、肌をむき出しにして、冷たい氷や飲み物をたくさん取りながら、時間が立つのを待っていたのではないでしょうか。そして、暑い夏も終わり、いよいよ涼しさが戻ってくる季節ですが。

 

疲れきった身体と生活のリズムを早くもとに戻しましょう。もうすぐ恵みの秋がやってきます。美味しいものがたくさん出回る季節が待っています。夏の暑い時 には、体温を下げてくれる汗をたくさん流してきました。その時、いっしょに体の中の塩分やカルシウムなどの栄養素も流失していたはずですね。冷たい飲み物 の飲み過ぎは胃腸を冷やし、消化液を薄めて栄養素の消化吸収を悪くしてきました。糖分の多いアイスクリームやジュースはビタミンB群の消耗を早めますから。栄養素の代謝が悪くなって、益々疲れやすくしてきましたね。

 

 

沖縄の料理に疲れを癒すヒントを見つけました。沖縄では、“ぜんざい”をよく食べるようですね。豆として、小豆よりも金時豆や緑豆を使うことが多いようで す。もちろん小豆も美味です。砂糖で甘味をつけ、白玉餅を入れて冷やして食べると美味しいですね。かき氷にたっぷりかけて、と言いたいところですが、夏の疲れを癒すためにも、冷蔵庫で冷やして食べるか、いっそ暖かくしてお召し上がりください。沖縄では、黒糖を使って一味違ったぜんざいを楽しんでいます。栄養的にも工夫されていて、豆に対して半量程度の大麦(押麦)も一緒に加えて、食感も楽しめます。緑豆、金時豆や小豆にはたっぷりのたんぱく質、ビタミンB 群やミネラル。食物繊維も10%を軽く超えています。大麦の食物繊維の効果も期待できます。この組み合わせが夏の疲れの癒しに効果的です。

 

* 栄養成分(100gあたり)

食品 熱量
(kcal)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
ビタミンB1
(mg)
金時豆
(いんげん豆)
333 19.9 2.2 57.8 19.3 1500 130 0.50
緑豆 354 25.1 1.5 59.1 14.6 1300 100 0.70
小豆 339 20.3 2.2 58.7 17.8 1500 75 0.45
押麦 340 6.2 1.3 77.8 9.6 170 17 0.06

 

 

【 栄養学研究室 渡邊浩幸 】

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