海洋プラスチック問題ってナニ?それはどんな問題があるの?戸板生全員に聞きました。

学生ライター宮崎さん

戸板女子短期大学と港区リサイクル清掃事務所・ダイナックスでコラボし「海洋プラスチックってナニ?それはどんな問題があるの?このことについて、たくさんの学生に知ってもらいたいと思い、海洋プラスチック削減をテーマとした動画作成を行うことになりました。そのため、海洋プラスチック問題についての認知度、行動していることについて、現状把握を目的としたアンケート調査を実施しました。アンケート調査は、1月22日~1月31日に、アンケートフォームにて学生944人と教職員を対象に実施し、122人から回答を得ました。

【実施アンケート概要】
実施日  令和2年1月22日(金)~1月31日(日)
実施方法 アンケート機能から授業外にて回答
対象者  戸板女子短期大学全学生944名、教職員 回答数 122名

海洋プラスチック問題を知っている戸板生は多い?少ない?

海洋プラスチック問題について、全体で約65%の学生が知っている、約35%以上の学生は知らないということが分かりました。

昨年は、7月からレジ袋が有料化になります!というニュースが放送されていたことや、ペットボトルのリサイクルを促すCMが流れていました。特に意識していなくても、環境問題に配慮するものを目にする機会が多くありました。また最近では、コンビニで今は無償で付いてくるプラスチックスプーンやフォークも有料になるという話も国会で議論になっています。

このことから、“メディア”や“有料化”が与える影響は大きいことが考えられます。広告やSNSを使って、このプロジェクトの目標「学生の行動を変える」、「プラスチック問題に関心を持つ学生をさらに増やす」これに繋げていき、戸板の学生、全員に「知ってる!」と言ってもらえるように頑張りたいと思います!

 

 

 

80%以上の戸板生が、企業の取り組みを知らない!

海洋プラ問題に配慮している企業やサービスを知らない学生は、約80%以上!ほとんどの人が知らないという結果が得られました。

最近は、スターバックスのプラ製のストローが紙製のストローになる、GUやユニクロの買い物袋が紙袋に変わるなど、私たち学生が利用するお店の多くが、この問題について取り組んでいますさらに、無印良品ではシンプルでおしゃれな「自分で詰める水ボトル」の容器が提供されています。

しかし、多くの学生はこのような取り組みを知らないということが、今回のアンケート結果で分かりました。私たちが考えるひとつの理由として、企業は取り組んではいますが、その取り組みについての宣伝が十分に行われていないことが考えられます。Instagram、Twitter、Tik Tokなど、若者が多く利用するSNSでの宣伝を増やせば、たくさんの人に知ってもらえるのではないでしょうか。

企業の取り組み、そして海洋プラスチックがどのような問題を引き起こしているのかを、この機会に詳しく知ってもらい、一人一人が責任ある行動をとってもらえたらなと思います。

 

 

 

メディアやSNSでの拡散が今後のカギになる?

環境問題に配慮した商品を、優先して購入していない学生は、なんと約90%以上!Q2からわかるように、企業の取り組みが知られていないため、このような結果になったと考えられます。

プラスチックフリーの商品には、プラスチックボトルが不要な石鹸タイプの固形型シャンプーがあります。通常のものに比べて値段が高い泡立ちが悪い使いづらいなどのイメージがあるため、購入に至らないのだと思います。しかし、泡立ちが良く、髪の毛が滑らかになる自然由来のシャンプーバーもあるので、一度使ってみて欲しいです!値段に関しては、調べてみると100gで2000円もするものもあり、たしかにとても高価ですね、、、(汗)

そのため、お金を優先し、容器に入った商品を購入するのではないでしょうか。もしも、環境に配慮する商品が購入しやすい金額であれば、積極的に使用する人が増えると考えます。さらに、このような商品があること自体が、あまり周知されていないのだと思います。

環境問題に配慮した商品が、SNSで広まる要素(オシャレなもの、インスタ映えするもの、インスタグラマーが持っているものなど)があれば、手に取る人は増えていくだろうと思います。そして、こんな商品があるということを、私たちが作成した動画などを通して知ってもらえたら嬉しいです。

 

 

マイバックの徹底は◎ マイボトルやストローは?

2020年7月から始まったレジ袋の有料化により、マイバックを持ち歩く人が90%以上と多くいました。しかし、マイボトルを持ち歩く人は約20%!とても少ないことが分かります。水筒が荷物になるため、持ち歩く人が少ないのかもしれません。私はカナダの学校に浄水器が置いてあるのを実際に見ました。海外ではこの様子が当たり前になっているようです。冷たく安全な水が、いつでも飲めるのが魅力。無印良品では自由に使用できる、給水機が提供されています。外出先でつい買ってしまうペットボトルドリンクですが、マイボトルで地球にやさしい行動を!
環境問題に対して、どのような行動をとっているかについての質問では、以下のことが分かりました。

シャンプーや洗剤などは、詰め替えパックを選ぶ人が約90%いました。詰め替えがストレスフリーのものが増えていることも一つの理由だと考えられます。また、必要な量だけを購入可能な、量り売りができるお店もあるため、利用することも◎。

ストローや容器については、どちらも20%以下という結果になりました。意識する人が少ないと共に、プラスチックで提供している店舗がまだまだ多くあるからではないでしょうか。企業側がプラスチックの使用を削減することができれば、必然的に使い捨てプラスチックは減るのではないでしょうか。私たちが今すぐに実践できることは、スーパーやコンビニで、“スプーン、ストロー、フォーク”など、使い捨てのプラスチック製品をできるだけもらわないことだと思います。最近では、ステンレスやシリコンでできたマイストローが宣伝されています。折りたたんで短くできるため、カバンに入れて持ち運べます。紙ストローの使用感が気になる方にもおすすめです。企業の取り組みも必要ですが、私たちがまずゴミを減らす意識をもって生活することが大切だと思います。

ゴミの分別を意識している人は70%以上と、多くの人が選んでくれました。地域ごとに多少違うことはありますが、リサイクルするためにも分別は必須です。細かな分別は、慣れると当たり前になりますが、面倒くさいと感じる人も多くいると思います。しかし、ゴミの処理にはお金がかかります正しく分別することで、環境にも、住民一人ひとりの負担も軽減されます。

私たちの目標は、できることから少しずつ

最後に今回のアンケートに関して、回答率が12%と低い数値となっています。これは、学内で「海洋プラスチックに回答する≒関心や興味を持っている人は1割ほど」ということにも繋がります。誰もがプラスチック問題について意識して行動していくことがプラスチック削減に繋がると思います。

今回、私たちの取り組みを行うことで、回答する人が増える≒そもそも興味を持つ人が増える結果になれば、チャレンジした意味にもなると考えています。

 

戸板女子短期大学 国際コミュニケーション学科
宮崎あゆみ
橋本桜海

学生ライター宮崎さん

国際コミュニケーション学科
TOITAアンバサダー

国際コミュニケーション学科の宮崎です。TOITAアンバサダーに所属しています。2年間を大切に、多くのことに挑戦しています。学生ライターとして、みなさんに発信していけるように頑張ります。