海洋プラスチック 港資源化センター見学に行ってみた。

学生ライター宮崎さん

こんにちは!戸板女子短期大学の宮崎です。

 

私たちは、TOITAアンバサダーの6人のメンバーで「海洋プラスチック問題」に取り組んでいます。そこで今回は、私たちが出しているゴミはどこへ行くのか、フィールドワーク調査として、港区にある「港資源化センター」に見学に行きました。そこで、私が実際に見たこと、学んだことをお伝えしていきます。

 

 

港資源化センターでは、資源プラスチック、びん、缶、ペットボトルの4種類が集められています。

 

資源プラスチックとは、プラスチック製容器包装(ペットボトルのラベル、お弁当の容器などプラマークの表示があるプラスチックと、製品プラスチック(CDケースやプラスチック製のおもちゃなど)を合わせて「資源プラスチック」と呼んでいます。

 

資源プラスチック

ここでは、各家庭から収集したプラスチックゴミを、手作業で機械に入れます。流れてきたゴミの中から、プラスチック以外のゴミが混ざっていないか、職員の方が選別をしています。なんと、プラスチックゴミの約16%が、プラゴミ以外の燃えるゴミなど不適物だそうです。

作業員の方々が、手作業で分別を行っていますが、平らに均一になるように機械に流しています。この作業を行わなければ、エラーが起こり止まってしまいます。途中、機械が詰まり、作業が中断してしまう様子もありました。

ここでは、1日に約8トンのプラゴミが回収されています。圧縮梱包されて、再生工場に運ばれ、化学原料等にリサイクルされます。

 

 

ペットボトル

回収されたペットボトルは、手作業でキャップやラベルを外してから機械に入れています。ペットボトルが圧縮され、四角い形にしたものは、約300本分のペットボトルで、17㎏あります。これをプラスチック製のベルトで縛ります。圧縮梱包されたペットボトルは、日本容器包装リサイクル協会から委託を受けた、再商品化事業者が引き取り、リサイクルされます。

 

 

びん

透明、茶色、それ以外の色にセンサーで分けます。流れてきたびんが、センサーによって弾かれて色別に分かれていきます。ワンウェイびんは、カレットという砕いた状態にします。問屋に売却し、各飲料メーカーでリサイクルされます。

 

びんと言っても様々な種類に分かれており、

リターナブルびん:くり返し使用できる

ビール、ジュース、牛乳びんに使われています。

ワンウェイびん:1回で破棄される

調味料、オロナミンCなどの飲料に使われているびんです。

 

 

 

磁石を使って、アルミ缶とスチール缶に分けられます。それぞれ四角くプレスされたものは、問屋に売却し、精錬所等でリサイクルされます。この四角い塊の1つには、約1400本の缶が圧縮され、重さは約20㎏もあります。

港資源化センターでは、びんと缶を合わせて、1日に13トン回収されています。この重さは、アフリカゾウ2頭分くらいです。こんなに多く集められているとは...正直驚きました。

 

 

1年を通して、どのゴミも多くなる時期は年始です。ゴミの回収は、年末はストップします。そして、家で食事をする人が多いので、ほかの時期よりもゴミが増えます。

 

 

とても近くから見学させていただきました。2階から作業を行っているところを見学した際は、床が振動で揺れる場所もありました。潰れる音、割れる音、トラックが走る音など、様々な大きな音が響いていました。また、鉄の匂いもしました。

 

汚れたまま出された資源プラスチックは、燃えるゴミになり、リサイクルされません。また、ポイ捨てされたゴミなどは、海に流れ、海洋プラスチックになり、動物に影響を与えてしまいます。

 

港資源化センターを見学し、毎日こんなにも多くのゴミが収集されていることを知り、驚きました。

私たちができることは、ポイ捨てしないこと。ゴミは正しく分別すること。

ペットボトルはきれいに洗って、キャップとラベルは外してから出すだけでも、作業員さんの手間が減ります。また少しでもゴミを減らせるように、マイボトルなど、普段使うものをくり返し使用できるものに変えていきたいと感じました。

 

 

国際コミュニケーション学科 宮崎あゆみ

 

学生ライター宮崎さん

国際コミュニケーション学科
TOITAアンバサダー

国際コミュニケーション学科の宮崎です。TOITAアンバサダーに所属しています。2年間を大切に、多くのことに挑戦しています。学生ライターとして、みなさんに発信していけるように頑張ります。