戸板女子短期大学の授業を通して、やりたいことで生きていくためのノウハウを届ける

入試広報部 澁谷さん

株式会社マイナビにて事業推進部の責任者を経て独立。 現在は大小様々な企業のマーケティング担当として実務を行いつつ、大学教員としてマーケティング能力とキャリア志向の素晴らしさを広めている、吉田 涼平さん。
戸板女子短期大学では、産学連携プロジェクトや国際コミュニケーション学科 ビジネスITゼミのキャリア教育を行なっています。実は戸板女子短期大学とは10年来のお付き合いになり、戸板女子短期大学のことを知り尽くした吉田さんにお話を聞いてみました(文責・澁谷)

戸板女子短期大学の学生の特徴は「何か目的があって進学している」

私と戸板女子短期大学の出会いは、10年前に営業担当としての関係から始まりました。当時、私は株式会社マイナビの学校向け営業部門に配属され、先輩から「吉田なら戸板の担当者と合うと思う」と言われ、初めて学長補佐の金井さんとお会いしました。

数年営業担当をした後、北海道への転勤を機に戸板女子短期大学との関係は一旦離れましたが、10年以上が経ち、今ではマイナビを辞めて独立し、教員という立場でまた戸板に関われることはとても嬉しく思います。 ただ、教員として戸板女子短期大学の中に入ると学生たちからのプレッシャーをとても強く感じます。

多くの学校と関わりがある仕事をしているのでよくわかりますが、学生の質は大学によって全く違います。

戸板女子短期大学の学生の特徴は「何か目的があって進学している」と言うことです。

進学はとても大切なことであるにも関わらず「家から近い」とか「偏差値的に行けそう」とか、そんな理由で進学を決める子が多い中、戸板の学生は「戸板女子短期大学で〇〇をしたい!」「戸板女子短期大学で挑戦したい!」という目的を持っており、それがあるからこそ充実した学生生活を送っています。

だからこそ「何かを学ぼう!」と言う意識は強く、講義でTikTokのことを話すと、すぐに自分のTikTokで実践しています。

このような環境で、教員が学生に学びを与えるだけでなく、学生からも刺激を受けることができる一体感のある大学だと感じています。

何かに期待して入学してきた戸板女子短期大学の学生を裏切りたくない


戸板女子短期大学では過去、産学連携を活かしたマーケティングの授業やキャリア指導に取り組みました。

マーケティングの授業では、EDWINやTSUTAYAなどの企業と連携し、教員と学生がともに楽しめる授業を展開しました。また、食物栄養科の学生たちは自分たちで考案したケーキを実際の店舗で販売し、競い合いながら産学連携授業を終え、学園祭での結果発表は、印象的な光景となりました。

彼女たちは日々ケーキの売れ行きを確認し、改善策を研究するために店舗を訪れるなど、自らの意欲で取り組んできました。売れるケーキを考えるのは授業の一環ですが、実際の売り上げ調査や改善に向けた取り組みは、授業の範疇を超えるものです。

戸板女子短期大学の学生は大学の授業だから、課題だからやっている、のではなく「自分達がやりたくてやっている」

彼女たちが自ら進んで行うことこそが最も学びになるのです。

短大の2年間は確かに短い期間ですが、自分がやりたいことを見つけた学生たちにとってはさらに短く感じるでしょう。

もしかしたら、何も見つけられない4年間と比較すると充実度に大きな差があるでしょう。

教員として、私たちは学生たちが「充実した!」と言える授業を提供するために真剣に取り組み、最高の授業を作り続けることを当然の使命と考えています。戸板女子短期大学では、産学連携や実践的な授業を通じて学生たちが自己実現し、自らの目標に向かって努力する環境を大切にしています。

「何かに期待して入学してきた戸板女子短期大学の学生を裏切りたくない」 その一心で、これからも最高の授業を作り続けようと思っています。
 

好きなこと、やりたいことに費やす全ての時間が「学び」

私のモットーは「学びが人生を何倍も楽しくする」 です。
 
「学び」と言うと「勉強」を連想する人が多いですが、そうではありません。

ファッションのトレンドを調べること

KPOPアーティストの曲を理解するために韓国語を知ること

今まで挑戦したことのない料理に挑戦すること

知らなかったことを知ること

やったことがないことに挑戦すること

これが全て「学び」です。

この学びをし続けることで、人生は何倍も楽しくなります。

このモットーに気づくきっかけになったのは、縁もゆかりもない北海道への転勤でした。

私は生まれも育ちも東京で、28歳で北海道に転勤するまで都外に住んだことはありませんでした。勤めていた会社がそこまで転勤が多くないことや、東京での成績が悪くなかったことから、今後東京を離れて生活することは無いと思い、そこに人生経験の少なさを感じるようになりました。

周りには日本を飛び出して世界を知りにいく仲間がいる中、自分は日本の中でもごくごく一部でしかない東京のことしか知らないと言うのは、自分の人生においてとても勿体無いことだと感じ、社内では珍しく「東京から地方への転勤」を希望しました。

どうせ飛び出すなら大阪や名古屋ではなく、北海道か九州に行きたいと希望を出したところ、ちょうど北海道支社の立て直しの話が出ていることから、北海道への転勤が1週間で決まり、1ヶ月後には北海道にいました。

北海道で私は高校生に授業をしたり、進学先探しのお手伝い、大学の改革等をしていたのですが、そこで北海道、特に札幌や函館などの都市部以外の高校生の視野の狭さを知りました。でもそれは本当にしょうがなくて、洋服屋さんが少ないのにファッションに興味を持つのは難しく、若者向けの美容院が少ないのに美容師に興味を持つのは難しく、東京や海外に行ったことがある大人が少ないのに北海道の外に興味を持つのが難しいのは当たり前です。

その中でも、自分のやりたいことを見つけて新しい何かに挑戦する高校生や大学生は少数でも存在していて、自分のやりたいことのために1日何時間も没頭していました。

その高校生や大学生が好きなこと、やりたいことに費やす全ての時間が「学び」であり、その時間が彼ら彼女らにとって人生を楽しむための大切な時間なんだなと知りました。

このような経験から、私は自分の役割として次の3つを決めました。

多くの人に自分のやりたいことを見つけてもらうこと
勉強と違って学びはとても楽しいということ
自分のやりたいことを中心に生きていく人を増やすこと

この3つを自分のミッションだと決め、今戸板女子短期大学でキャリア教育をしたり、起業して学びの楽しさを広めています。

進学のプロ、キャリアのプロとして、多くの人に自分のやりたいことを見つけてもらいたい


私には4歳の娘がいます。

この子には、

自分のやりたいことを見つけ、それを中心に人生を歩んでほしい

と思っています。

自分の娘には義務教育を終え、高校や大学に進む際、「やりたいことが実現できる進学」を僕自身が教えてあげます。

ただ、世の中のお父さん、お母さん、高校の先生や塾の先生だって、進学についての知識や大学の内情、人生設計(キャリアプラン)についての知識の全てを持ってはいないと思います。

私は進学のプロ、キャリアのプロとして、娘だけはなく多くの人に自分のやりたいことを見つけ、それを中心に人生を歩んでもらうことを願っています。

これが私の「やりたいこと」です。

この記事を読んでくれた学生や高校生にも、戸板女子短期大学の授業を通して、やりたいことで、生きていくためのノウハウを届けて行きたいと思っています。
 

プロフィール

 
吉田 涼平 ゲスト講師
株式会社マイナビにて事業推進部(新規事業開発、マーケティング、採用・研修等)の責任者を経て独立。 現在は大小様々な企業のマーケティング担当として実務を行いつつ、大学教員としてマーケティング能力とキャリア志向の素晴らしさを広めている。
 

記事に対するお問い合わせ

戸板女子短期大学 入試・広報部 まで
TEL 03-3451-8383

入試広報部 澁谷さん

職員
入試・広報部

戸板女子短期大学 入試・広報部として、企画、デザイン、WEB、マーケティングを担当。Youtuber。 戸板女子短期大学のニュースや記事、田町や三田周辺の情報を得るために、いつもアンテナを張り巡らして集めています。